20090524

結(ゆい)



今、新しいプロジェクトに向けて一歩ずつ前進中。

今回の展覧会は、不思議な4人展。同じテーマを持ち寄ってとか、何かを掲げて集まった訳でもなく、こんなことをしたいという思いが重なった2人がもちゃもちゃと事を始めて動き出している内に仲間が増えて面白そうだとわくわくしているうちにどんどん進んで行った。そして気がついたら、北大(北海道大学)でのレクチャーもすることになった。

札幌に帰って来て7年目に入る。スローペースで地元のアーティストとの関わりが出来て信頼関係を築き上げることの中でこのプロジェクトは生まれて来た。

今朝、自分の作品とこの関わりを考えている時に。「結」(ゆい)という言葉を思い出す。

この言葉は大学で民俗学で、富山県の五箇山から岐阜県の白川郷の合掌集落での生活を学んだ時に覚えた言葉。これは、労働力を対等に交換しあう相互扶助組織のことをいう。

わたしは、1991年にクリストのアンブレラ計画に参加した時に、彼の作品の中に現代では失われている「結」を傘を立てるという行為を通して再現しているように思えた。

そして、今共に一つのプロジェクトを作り出そうとするこの関りの中で、互いの制作に刺激を与えあう関係もまた「結」の一つの形であるのではないか...。

そう考えていると、今の自分の作品の始まりは、クリストのアンブレラ計画に参加したあのときから始まっているのかもしれない。

と、思いをはせてみたりする。

20090519

告知



6月12日から「612621」という新たなプロジェクトをこころみます。
詳しいことは  ↑ ここをクリックしてみてください。

もしくはこちらのURLをどうぞ
http://612621.blogspot.com/

東京

先週末は東京へひとっ飛び〜。
今回は歩いて歩いて歩きまくりました。
疲れたけど楽しかった〜。

1日目
朝一の飛行機に乗って、西麻布にある友人宅へ潜り込む。彼女は2日前にロンドンから帰国したばかり。
ちょっと彼女と話した後、
・メゾンエルメスでの「ジャネット・カーディフ & ジョージ・ビュレス・ミラー 展」
・ギャラリー小柳内藤礼 「カラー・ビギニング」
 http://www.gallerykoyanagi.com/
・森美術館 「万華鏡の視覚」展を見た後
・友人のマコト・フジムラ氏の展覧会のパフォーマンスを見に新生堂画廊へ。



2日目は
東京を朝8時半に出発して大阪から出て来た友達と札幌でお友達になって今は横浜に住んでるTさんと3人で川村記念美術館にロスコーを見に。
ちゃんと電車の乗り継ぎを調べて行かなかったので船橋で乗り換えて、千葉で乗り換えて佐倉についたのは10時ちょい前。
猛ダッシュで送迎バスに間に合って後から来る2人のためにバスを停めてたのに、なかなか最後の一人が来なくて、運転手さんと他の乗客の白い目にさらされ...。当の本人はのんきにトイレに行ってた。あのな〜。笑
ロスコー。全然期待していなかったせいか、非常によかった。
ここまでのロスコーの作品の空間を味わうことは2度と無いかもしれないと思うほどだった。
http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html

川村記念美術館の後、もう一度銀座へ。
昨日は駆け足て見たというか聞いたジャネット・カーディフをたっぷり味わう。彼女の作品は2006年にMOMAで出会って圧倒された。窓に広がるNYの突き抜けるような青空と響き渡る40の歌声が身体の中をしみわたった。メゾンエルメスの会場は空こそ見えなかったが、グラスキューブを通して注がれる太陽の光が気持ちよかった。

そして、江戸川区の瑞江にあるカフェでのミーティングに出て、家にたどり着いたのは11時

2月にNYであったレイチェルが帰れなくなって、わたしのところにとまって朝3時まで彼女と語る。

3日目
午後から東京都現代美術館に行って、NYで友達になったなつみちゃんに再会。


そして最後は居候させてくれた友とまたまた3時まで語り続ける。

帰りはひたすら寝続けました。

ギャラリーエスキス

初めてのカフェギャラリーでの個展は無事終了。
ギャラリーではなく、カフェでの展覧会はひと味違ったもので、違う視点で見ることが出来また新たに学ぶことがありました。

展示していた作品の様子です。